新作『ポケモンレジェンズ アルセウス』をプレイしました。
いろいろ寄り道をしましたが、クリアまで21時程度かかりましたね。
まだプレイしたことのない方、購入を検討している方などは
「ポケモンレジェンズは面白いの?それともつまらない?」
と思ったことがあるのではないでしょうか?
そこで当記事では、ポケモンレジェンズの本音レビューをネタバレなしで紹介していきます。
良い点や悪い点なども正直にまとめていきますので、興味のある方はぜひご覧ください。
『ポケモンレジェンズ』はどんなゲーム?
『ポケモンレジェンズ アルセウス』は、オープンワールド形式のRPGゲームです。
正しくは完全なオープンワールドではなく、モンスターハンターワールドのように一定区間でエリアが区切られているのが特徴ですね。
物語の舞台はヒスイ地方。はるか昔のシンオウ地方が舞台に、ストーリが展開されます。
野生のポケモンはプレイヤーに対して攻撃をしてくることがあり、攻撃を避けたりモンスターボールで捕まえたりなど、従来のポケモンシリーズよりアクション要素も強くなっています。
これまでとは違うゲームシステムを搭載した意欲作ですね。
『ポケモンレジェンズ』をプレイした感想
結論から言うと、ポケモンバトルよりもポケモン収集が好きな方は、楽しめる作品だと思いました。
本作は広いフィールドに様々なポケモンが配置されていて、アニメでサトシ達が経験しているような「どんなポケモンがいるんだろう」というワクワク感を楽しめます。
アニメポケモンのように自由な場所で、自由にポケモンを捕まえることを夢見ている方は多いはずです。
そんな夢を叶えてくれるのが本作『ポケモンレジェンズ』です!
ただ、やはり新しい試みということもあって、戦闘システムで粗削りな部分が目立つようにも感じました。
ここからは、実際にプレイした感想を基に『ポケモンレジェンズ』の面白いポイント・問題点を紹介します。
『ポケモンレジェンズ』の面白いポイント
広大なフィールド
本作のフィールドは非常に広大です。
舞台が大昔のシンオウ地方ということもあり、360度どこを見ても山や樹木などの自然で溢れています。
さらにフィールドの描写範囲が広いので、周囲にいるポケモンの生態が視覚化されている点も本作の魅力と言えます。
広大なフィールドで「どんなポケモンがいるのか」と想像するワクワク感、レアなポケモンを探す楽しみがより一層強まっているように感じました。
旅パの選択幅が広い
広大なフィールドには様々なポケモンが出現します。
従来の作品でもストーリー中に多くのポケモンが登場しますが、タイプ相性などを考慮するとそこまで旅パの選択肢が広くない印象でした。
しかし、本作はフィールドを歩く中で多種多様のポケモンが登場するため、旅パの選択肢が非常に広いです。
どんなポケモンをスタメンにするか模索する楽しみが、他のシリーズよりも倍増しています。
徹底された世界観
本作のポケモンは、まだ人間とポケモンが共存できていません。
そのため、ヒスイ地方に住む住民は「ポケモン=危険な生き物」というのが共通認識で、ポケモンの危険性についてたびたび言及されています。
従来のポケモンでも「草むらにはポケモンがいて危ないから…」と忠告するキャラクターがいましたが、この発言の説得力を高める作品になっていますね。
実際、フィールドにいるポケモンの一部はプレイヤーに攻撃してきます。
ポケモンの世界観をより深める要因になっていて、今後の作品にも影響を与えそうで好きな設定でしたね。
いつでもモンボからポケモンを出せる
本作はフィールド上にいつでもポケモンを出すことができます。
自分の思い入れのあるポケモンを出して愛でる…なんてこともできるのは非常に魅力的でした。
特に同じポケモンでも大きさに個体差があるのがいいですね。
個人的にサーナイトやエルレイドを出して、スクリーンショットを撮れるようになっただけで満足です。
『ポケモンレジェンズ』の問題点
本作のイマイチなポイントは、主に戦闘システムにあります。
戦闘後に経験値が入る
従来のポケモンシリーズでは、相手ポケモンを倒したときに経験値が入りますが、本作は戦闘後に経験値が入るシステムになっています。
しかも瀕死状態のポケモンには経験値が入らないため、最初に繰り出したポケモンだけ育たないというケースが多くなります。
攻撃ダメージ計算が従来のポケモンとは異なり、レベル差があってもほぼ間違いなく最初に繰り出したポケモンは生き残れません。
経験値の入るタイミングは、従来のシリーズのままで良かったのでは…と思いましたね。
メンコになりがち
本作は敵トレーナーがポケモンを繰り出す前の“ポケモン入れ替え”がありません。
そのため、自分がポケモンを倒す→自分のポケモンが倒される→倒す→倒される…のようなメンコ状態になりがちです。
画像の右上を見てください。
本作は画面右上の行動順に従い、コマンドを選択します。
この行動順は使用する技、ポケモンの素早さを参照して順位付けされるらしいのですが、ポケモンを倒したあともこの順位は引継ぎます。
つまり自分が敵ポケモンを倒したら、相手はタイプ相性の有利なポケモンを繰り出して、そのまま攻撃してくるということですね。
それでも一応行動順を左右する戦闘システムはあります↓
②力業:威力が上がるが、行動順が遅くなる
ただ、まだまだ調整が甘いところがあり、早業を利用しても行動順が変わらないことが多いです。
なら積み技を使用して、耐久すればいいのでは?
と思う方もいるとは思いますが、なぜか今作では一定ターンが経過するとステータスが元に戻ってしまいます。
積み技による耐久は少し厳しい感じがしています。
さすがに20くらいレベル差があれば、余裕ができますがストーリーではそこまで差が広がることはまずないですからね。
本作では耐久力と高火力を両立できるポケモンが強いです。
複数戦が不利すぎる
本作は1vs3のような複数戦になることがあります。
ストーリー内でもこれは健在なのですが、戦闘システムの仕様上、1匹ずつしか攻撃できないため非常に不利です。
これが少し理不尽だと思いました。
なので、次回作以降は以下のような措置を取ってほしいですね。
①一部の攻撃を全体技にする(じしん、ふぶきetc)
②こちらも2匹目~3匹目を繰り出せるようにする
特に2匹目を繰り出せるようになれば、戦略の幅が広がったのでは?と感じました。
結論:製作陣に熱意の伝わる良作
まだまだ粗削りな部分があるものの、製作陣の熱意が伝わる良作だと思います。
マンネリ化しつつある従来のシステムを一新し、新しいポケモンの世界観を描いたのは非常に面白かったです。
本作で問題があったポイントを改善して、次回作に繋げてほしいですね。
ポケモンが好きな方、ポケモン収集が好きな方なら楽しめると思いますので、ぜひ購入して確かめてみてください。